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自分自身の命に関わる、からだの命に関わる問題になることさえあるのですから。
これは、根性で克服するものでも、体に良いからと一般論で片付けられるものでもありません。
そばアレルギーだって、牛乳アレルギーだって、肉アレルギーだってあります。潜在意識は十分知っています。
自分に合うもの合わないもの、必要なもの必要でないもの、安全なもの危険なものを、十分に知っているのです。
ですから食べ物として摂り入れるエネルギーにも、強烈な好みがあります。
自分自身の潜在意識は個性をもっています。個の本性を持っているのです。
国を、町を、事業を、人生を、本気で語ってみたい。本気で商売をしてみたい。本気で生きてみたい。本気に0か100かしかない。本気でお金をぶちこみたい。
ある日、店にやってきたのは、お金に困り、自殺を考えていた一組の夫婦。その夫婦の話を聞いた山上さんは貯金を差し出した。担保として受け取ったのが、この夫婦が営んでいた赤坂の店の権利証。その後、山上さんが営業を始めることになったという。文人、俳優、政治家、官僚たち。国家をいかに繁栄させるか。勉強や議論の場を求めて料亭に集った。
焼け野原から立ち上がろうとしていた日本。ある偶然から料亭は生まれたのだという。昭和24年、女優を夢見て長野から上京してきた山上さん。演技を勉強するかたわらバーで働いていた。
東京・赤坂のある料亭が店を閉じたというニュースをテレビで見た。文化や政治などの第一線で活躍する人たちに愛された場所だったという。おかみは「私は議論の場をおつくりしただけです」と振り返る。見えてきたのは多くの人本音で理想を語り、国を語った理想のよき時代の姿だったという。おかみの山上磨智子(まちこ)さん。85歳。