（１４）達弥西心のわかりやすい話「食」

そしてなお且つその中でどうやってやりくりをして利益を出していくか、どうやって運営をしていくか、それを考えないといけないということです。

矛盾するけれど、でも第一の基準としてお客さまは自分が思った値段より高くは買えないという価値の値段があるわけです。

これ以上価格は高くはできないということと戦いながら、なおかつ利益を上げていくのはある意味での矛盾です。

未来に投資するというのは、税金と同じです。税収は多い方がいいのです。

儲けるそのお金というのは、未来に投資するために稼ぐのです。

儲けたお金は個人の楽しみに使うんだ、社長が贅沢をするために使うんだという感じで思っている人が多いようです。

私はそんなお金は一円も使っていないし、それは間違いだと思います。

私は、仕事はやるべき仕事をやりたいのです。

やりたい仕事ではなく、やるべき仕事をやりたい。

ですから私は、商売を儲けるためにやっているわけでないのです。儲からないといけないですけれど。

「ハレの日ぐるぐ」は、やのくにくにづくりの最終的な章と考えています。

とにかくこちらから出かけていく、そして体温のぬくもりのもてなしをする、対応をする、これでくには出来ていくと思っているのです。

たとえば「あの土地をこのように活用して」とか、「あの建物をどのようにして」と言う人がいますが、活用して見せないと活用できるというのがわかりません。

しかし、それをやる人がいません。

口先だけで、こうしたらいい、ああしたらいいとやっているだけでなく、実際に作らないと駄目です。

社主の強烈なワンマン経営によって形をつくるしか、くにづくりはできないと思っています。